この記事は、ダンスミュージックのMIXアルバムの名盤３作品を紹介します。
目次
MIXアルバムとは
MIXアルバムとは、DJがクラブでプレイするようにノンストップで音楽を繋げた状態となっているアルバムです。2000前後、ダンスミュージックがメインストリームの音楽となった時代、MIXアルバムも多くリリースされるようになりました。活動の中心がDJのアーティストなどはオリジナル作品だけでなくＭIXアルバムをリリースしていたりします。
MIXアルバムは、自分の好きなアーティスト（DJ）のMIXアルバムを聴くことが最もおすすめです。MIXアルバムに収録されている曲は、選曲や曲の繋がりはもちろん、BPM（曲の速さ）やアレンジなど自分の好きなアーティストのセンスが加えられているので、気に入ることが多いためです。アルバム全体がそのアーティストの作品と捉える事が出来ます。使われる曲の構成は、そのアーティストがその時気に入っている曲に自分の曲を数曲混ぜているパターンが多いです。
それでは、おすすめのMIXアルバム３作品を紹介します。古いMIXアルバムはあまりストリーミングサービスでも聴くことができないようです。今回紹介する３作品はいずれも2000年前後にリリースされた作品で、Fatboy Slim、Darren Emerson、Kaskadeといずれも現役で活躍するDJで、このようなカルチャーを牽引してきた大御所にもなりますので、是非聴いていただきたいと思います。
#01. Live on Brighton Beach / Fatboy Slim（2002年）
１作品目は2002年にリリースされたFatboy Slimの「Live on Brighton Beach」です。
その名の通りFatboy SlimがブライトンビーチでLIVEをしたときのセットリストそのままのMIXアルバムです。躍らせにいっているお祭りムード全開なアルバム。有名曲のUNDERWORLDのボーンスリッピーのイントロで静かに始まり、２曲目のファンキーなハウスに繋がってすぐにダンスモードに。最後までハイテンションが続きます。お得意の自身の曲から声ネタをサンプリングしたり、好き放題楽しくDJプレイしています。
生のDJってどういう雰囲気だろうと知りたい方や、踊れる音楽を聴きたい方には是非お勧めしたいＭIXアルバムです。
Live on Brighton Beach / Fatboy Slim（2002年）
#02. Underwater Episode 1 / Darren Emerson（2002年）
２作品目は2002年にリリースされたDarren Emersonの「Underwater Episode 1」です。
2枚組のMIXアルバムで、1枚目はDarren Emerson、2枚目はTim DeluxがMIXしています。underwaterというDarren Emersonが立ち上げたレコードレーベルから出されており、レーベルに所属しているアーティストの曲中心で構成されています。
おすすめはDarren EmersonのMIXです。１曲目、強いベースのグルーブから、重量感のある４つ打ちが加わり、アップリフティングなプレイがスタートします。そのまま激しくテンションMAXで２曲目に繋がったかと思えば、浮遊感のあるメロディを行ったり来たり。そして、３曲目へ。この曲はDarren Emerson自身の曲で、激しいビートの中から徐々に美しいメロディに繋がっていきハウスミュージックの感動的な展開となります。そのまま最後まで強いビートとともにこのような山あり谷あり冒険しているような感覚を得られるMIXです。
深夜の真っ暗なクラブでの感動のDJプレイのような感覚を味わえるMIXアルバムです。
Underwater Episode 1 / Darren Emerson（2002年）
#03. House of Om / Kaskade （2005年）
３作品目は2005年にリリースされたKaskadeの「House of Om」です。
スウィートな女性ボーカルの１曲目でしなやか始まり、最初からぐっと心を掴まれます。その流れでおしゃれに落ち着いたテンションのままきれいに曲が繋がってていきます。アルバム全体は、穏やかで心地よい雰囲気ですが、しっかりした重厚な音で音の空間がしっかり感じられるハウスミュージックとなっており、力強いビートが際立っています。MIXアルバムとして完成度が非常に高いです。
自宅で聴くハウスミュージックのMIXアルバムとして非常に馴染みます。
House Of Om / Kaskade （2005年）
如何だったでしょうか。今回はMIXアルバムの名盤３作品を紹介しました。
聴いたことの人は是非この機会に聴いてみてください。
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